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販売用不動産の売却などにより2年ぶり黒字化、当期はファンド設立へ/日本商業開発

 日本商業開発(株)は1日、2010年3月期決算説明会を開催した。

 当期(09年4月1日~10年3月31日)は、連結売上高79億9,300万円(前期比▲28.6%)、営業利益6億700万円(前期:営業損失4億900万円)、経常利益3億3,100万円(同:経常損失6億2,900万円)、当期純利益2億4,400万円(同:当期純損失9億1,700万円)。販売用不動産の売却、有利子負債の減少、人件費の削減などによって2年ぶりの黒字化を達成した。売上高および利益が大幅に予想を上回ったことから、09月期3月期第3四半期決算時に発生した「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載は削除した。

 同社は、土地を購入後、テナントと事業用定期借地契約を締結し、その底地を投資家に売却するシステム「JINUSHIビジネス」を主軸に展開している。説明会で同社代表取締役社長の松岡哲也氏は「低リスク、高利回りのビジネスと注目されつつある。販売用不動産では、3案件をJREITの日本リーテルファンド投資法人に評価され、売却できた」と述べた。

 11年3月期は、将来を見据えた土地取得の積極化やサブリース事業の拡大のほか、「『JINUSHIファンド』設立を予定しており、3年以内に500億円規模に成長させる予定」(松岡氏)として、連結売上高58億円、営業利益5億8,000万円、経常利益4億1,000万円、当期純利益3億8,000万円を見込んでいる。

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