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首都圏の居住用賃貸成約数、3ヵ月連続の前年比プラス/アットホーム調査

 不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は24日、同社の全国不動産情報ネットワークにおける、2010年11月期の首都圏居住用賃貸市場動向を発表した。

 同月の物件登録数は、24万3,106件(前年同月比34.3%増)。1平方メートル当たりの登録賃料の平均は、賃貸マンションが2,630円(同▲2.6%)と22ヵ月連続のマイナス、賃貸アパートは2,040円(同▲1.0%)と2ヵ月連続のマイナスとなった。1戸当たりでは、賃貸マンションが平均10万1,700円(同▲0.4%)で16ヵ月連続のマイナス、賃貸アパートは6万900円(同▲1.9%)で、7ヵ月連続のマイナスとなった。

 一方、成約件数は1万6,350件(同8.5%増)と3ヵ月連続のプラスとなった。地区別では、東京23区が7,140件(同9.2%増)、神奈川県5,253件(同7.2%増)、千葉県1,317件(同15.9%増)、埼玉県1,347件(同3.3%増)と、全エリアでプラスとなった。

 ただ、1平方メートル当たりの成約賃料は、賃貸マンションが平均2,590円(同▲2.6%)と前年割れ、賃貸アパートは2,010円(同▲1.5%)で5ヵ月連続のマイナスとなった。1戸当たりの成約賃料でも、賃貸マンションが平均9万6,200円(同▲3.6%)で3ヵ月ぶりの前年割れ。賃貸アパートは6万4,200円(同▲3.9%)で、再び前年割れとなった。価格下落の要因について同社は「シングル世帯が本来来春に行なう住まい探しを前倒ししたため、面積の狭い物件の成約が増えたことが一因」と分析している。


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