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中国・成都市の金融センター建設コンペに当選。計画面積500ha/三菱地所設計

中国四川省成都市の「金融本部業務区 都市設計基本構想」設計提案俯瞰イメージ

 (株)三菱地所設計は7日、中国四川省成都市の「金融本部業務区 都市設計基本構想」に関する国際コンペに当選、同地区の都市設計のコンサルタント業務を受注した。

 同コンペは成都市が中国西部の金融センターとして、金融・ビジネスの機能に加え、住宅・文化機能なども一体的に計画した金融地区になることをめざして実施されたもの。計画面積は500ha、完成時の延床面積は約1,000平方メートルが想定されている。

 同社は中国の大手設計事務所「現代設計集団華東建築設計研究院有限公司」と協働して、計画地の中心部を流れる川「錦江」の両岸と中心の島に金融街を形成し、それらをリング状のLRT(次世代型路面電車システム)で結ぶ提案を行なった。開発が進んでいる計画地西側と、低・未利用地である計画地東側を幅約200mの緑地帯で連結させ、大きな公共空間も計画。そのほか、防災拠点の整備、河川水利用、地域冷暖房システムなど、幅広い提案と環境にも配慮した。さらに効率的な開発のため、段階的な整備プログラムや計画地全体の持続的発展のためのエリアマネジメント体制など、ソフトにも踏み込んだ提案を実施。
 書類選考で選ばれた5ヵ国(イギリス、フランス、シンガポール、フィンランド、日本)より、数度にわたる審査を経て同社が選定された。

 同社は2007年より上海に駐在員事務所を開設し、中国での設計、コンサルティング業務の拡大を図っている。


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