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鉄骨系戸建てに空気環境配慮仕様を標準搭載し、エコ住宅の普及を図る/積水ハウス

会見で挨拶する同社代表取締役の阿部俊則氏
空気環境配慮型仕様「エアキス」の内装。フローリングは化学物質を出さない建材を使用。天井にはホルムアルデヒド吸着建材の多機能天井材を、壁には特殊クロスと特殊ボードを使用することで化学物質を吸着する
ホルムアルデヒドを吸着する塗り壁

 積水ハウス(株)は13日、「関東・住まいの夢工場」(茨城県古河市)に報道陣を招き、化学物質低放散建材や、ホルムアルデヒド吸収建材、同社独自の24時間ハイブリッド換気システムなどによる住まいの空気環境に配慮した新仕様「エアキス(air kiss)」の説明・見学会を開催した。

 「エアキス」は、空気摂取量が大人の約2倍ある子供への影響を考慮し、ホルムアルデヒドを含めた5つの化学物質の空気中濃度を国の基準の2分の1以下にし、第三者機関による評価も行なうというもの。建材は、化学物質を出さない塗り壁やアクセントタイル、床、多機能天井材など、300以上の部材を検証して選んだものを使用。フローリングは5種類・最大9色の豊富なバリエーションから選べるほか、無垢のフローリングにも対応することで使いやすさを提供する。見学会では、「エアキス」の塗り壁と通常の壁を使った2つの部屋を用意。報道陣がそれぞれの部屋に入り、空気感の違いを体験した。
 
 同日会見した同社代表取締役の阿部俊則氏は、「エアキスは、2009年から進めている省エネ・創エネの“グリーンファースト住宅”の進化形。我慢せずにエコな生活ができる快適性を実現すべく、(制震システムの)シーカスとともに鉄骨系主力戸建て住宅に標準搭載していく。多くの消費者へ空気環境に配慮した住まいを普及させ、さらなる拡販をめざす」と挨拶した。

 また、東日本大震災への対応については「被災地復旧に向け、1日約700人の社員が現地で支援している。震災を機に顧客の安全・安心の考え方が変わった。宮城県では、4~6月の3ヵ月間の制震システム“シーカス”の受注が、震災前と比べ2.8倍に増え、新規受注ではほぼ全棟に導入している。太陽光発電のニーズも伸びており、今期販売目標の1万2,000棟を達成する見込みだ」などと語った。


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