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不動産取引を巡る紛争と業者の注意点などテーマにセミナー/日本不動産学会

「新しい業務形態なども増え、賃貸不動産管理業の概念を整理し業務を明確化すべき」などと講演で語った吉田修平氏
「社会的貢献、会員サービスとしてセミナーにも力を入れていく」などと語る、同学会会長の三橋博巳氏

 (社)日本不動産学会は5日、住宅金融支援機構本店1階すまい・るホール(東京都文京区)で、「最近の不動産取引を巡る紛争と業者の注意点」と題したセミナーを開催した。

 冒頭挨拶した同学会会長・日本大学教授の三橋博巳氏は「昨年25周年を迎え、学会として基礎工事が終わり、今後は発展するべく上物を建てていく段階。社会的貢献、会員サービスとして、このようなセミナーにも力を入れていく」などと語った。

 セミナーでは、涼風法律事務所弁護士の熊谷則一氏が「住宅販売・仲介を巡る紛争と業者の注意点」をテーマに講演。同氏は、近年急増している瑕疵担保責任紛争事例を中心に、ここ3~4年の判決事例を紹介。何が「瑕疵」に該当するかの判断基準、不動産実務に大きく影響する建物の安全性に関する事例などを、実務者として着目すべき点を明確にしながら解説した。

 続いて、吉田修平法律事務所弁護士の吉田修平氏が「住宅賃貸借を巡る紛争と業者の注意点」をテーマに、住宅賃貸借の主要業務である「建物(住宅)賃貸管理」、「共益費・管理費」、「サブリース方式」、「更新料問題」について、紛争事例を交えながら問題点、解決方法などを解説した。


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