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ヒューリックと昭栄、12年7月に経営統合

 ヒューリック(株)と昭栄(株)は20日、吸収合併による経営統合について合意した。ビル賃貸業を主力とする両者が経営統合することで、より効率的な経営体制のもと強固な賃貸物件ポートフォリオを形成。経営基盤の強化と成長に向けた競争力確保を図ることが目的。

 昭栄は、オフィスビル以外にも多様なポートフォリオを保有しているものの、その規模は小さく、2011年12月期決算では、保有資産の評価損計上などで104億円の純損失を見込むなど、抜本的な事業基盤・財務基盤拡充が不可欠であった。一方、都内の好立地ビルを多数保有し、健全な財務内容を誇るヒューリックも、さらなる成長をめざすためのポートフォリオ拡充を模索していたため、経営統合合意に至った。

 経営統合は、1931年創業の昭栄の業歴と信用をいかすべく、昭栄を存続会社とした吸収合併方式を採るが、合併後の商号はヒューリックとする予定。合併に伴い、ヒューリックの普通株式1株につき、昭栄の株式3株を割り当てる。合併に伴い、現・ヒューリックは12年6月27日に上場廃止となる。


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