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東京23区のマンション価格、新築・中古とも上昇傾向に/日本不動産研究所調査

 一般財団法人日本不動産研究所は13日、東京23区のマンション価格動向調査「住宅マーケットインデックス2011年下期」(11年7~12月期)の結果を発表した。アットホーム(株)と(株)ケン・コーポレーションが提供したデータをもとに、分譲マンションおよび賃貸の価格・平均利回り・賃料を、新築・中古(築10年)、大型(80平方メートル以上)、標準(40~80平方メートル未満)、小型(40平方メートル未満)の各タイプ別、エリア別に集計・分析したもので、今回が22回目。

 1平方メートル当たりのマンション価格は、都心5区の新築が大型127万3,000円(前期比2.5%増)、標準98万8,000円(同2.9%増)、小型100万9,000円(同▲6.1%)。中古は、大型が103万1,000円(同5.2%増)、標準が81万1,000円(同0.3%増)、小型が75万7,000円(同▲2.5%)。税制上の優遇・低金利の継続等と前期の震災による下落の反動から、新築・中古ともに大型・標準タイプは前期比で横ばいないしやや上昇。それらの影響が少ない小型タイプはやや下落した。

 東京23区も、新築は大型が98万4,000円(同7.0%増)、標準が78万3,000円(同2.7%増)、小型が95万5,000円(同▲3.1%)。中古は、大型が79万2,000円(同13.6%増)、標準が59万1,000円(同1.6%増)、小型が62万6,000円(同▲7.4%)と、都心5区同様に新築・中古ともに大型・標準タイプは前期比で横ばいないし上昇したが、それらの影響が少ない小型タイプはやや下落。

 一方、1平方メートル当たりのマンション賃料は、都心5区の新築では、大型が4,720円(同▲1.8%)、標準が4,157円(0.5%増)、小型が4,365円(同▲2.6%)。中古は、大型が4,154円(同▲1.6%)、標準が3,773円(同0.6%増)、小型が4,048円(同▲2.6%)。新築・中古ともに大型タイプは下落幅が縮小し、標準タイプは下落から概ね横ばいに転換するなど、下げ止まる傾向がみられが、小型タイプは上昇から下落に転換した。

 東京23区は、新築は大型が4,338円(同▲2.6%)、標準が3,447円(同▲3.0%)、小型が3,704円(同▲1.4%)。中古は、大型が3,803円(同▲2.8%)、標準が3,117円(同▲2.8%)、小型が 3,449円(同▲1.4%)と、新築・中古ともにどのタイプも下落が継続し、下げ止まり傾向はみられないとした。


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