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首都圏分譲マンション賃料、4ヵ月連続の下落/東京カンテイ調査

 (株)東京カンテイは17日、2012年4月の三大都市圏(主要都市別)における分譲マンション賃料月別推移を発表した。

 同月の首都圏分譲マンションの1平方メートル当たり平均賃料は、2,505円(前月比▲0.8%)と4ヵ月連続の下落。都県別では、東京都が2,930円(同▲0.1%)、埼玉県が1,621円(同▲0.1%)、平均築年数がやや進んだ千葉県が1,523円(同▲1.5%)となった。神奈川県は2,058円(同1.4%増)と唯一上昇。これは平均築年数が18.4年から17.8年に若返った影響によるもの。首都圏では、全体的に横ばいから弱含みの基調で推移している。

 都市圏別では、東京23区3,032円(同0.1%増)、横浜市2,206円(同1.4%増)、千葉市1,508円(同0.0%)、さいたま市1,766円(同0.0%)。横浜市、千葉市、さいたま市は共に横ばいで、事業集積地では居住ニーズの地域偏在によって圏域全般の動きとは対照的に、横ばいからやや強含み基調となっている。

 近畿圏は10年下半期以来続いてきた安定推移に陰りが見え始めていたが、価格は1,715円(同0.8%)と、やや戻した。中部圏は1,493円(同▲0.1%)で、底値圏の賃料水準は維持しているものの緩やかな弱含みが続いており、特に中心部ほど軟調傾向が目立っている。


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