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東京都心5区のオフィスビル空室率、二次空室顕在化で3ヵ月ぶりに上昇/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は10日、東京都心5区および全国6大都市における9月の大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)マーケットデータを発表した。

 東京都心5区のビル空室率は6.95%(前月比0.21ポイント増)と、3ヵ月ぶりに上昇した。新築ビルへの大型移転などで千代田区、港区を中心にまとまった面積の二次空室が発生したため。現空面積は35万3,611坪(同2万4,857坪増)と、2012年5月に記録した過去最高値を更新した。

 一方賃料は、坪当たり1万9,927円(同変動なし)と3ヵ月連続の下落に歯止めがかかった。募集面積も63万5,935坪(同▲1万8,179坪)と7ヵ月連続の減少が続いている。同社は、「本格化しつつある二次空室のけないかが受給バランス改善の重石になり、上値が重い状況が続く」としている。

 また、全国の6大都市別の空室率は、東京23区7.8%(同0.2ポイント増)、札幌市6.5%(同0.2ポイント増)、仙台市14.5%(同▲0.4ポイント)、名古屋市9.5%(同0.1ポイント増)、大阪市9.2%(同0.2ポイント増)、福岡市10.2%(同▲0.1ポイント)となった。


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