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「安心安全な住まいのカタチ」テーマに学生コンテスト。10作品を表彰/日管協

最優秀作品賞の受賞した首都大学東京大学院のみなさん(一番左が三好修会長、一番右が斉藤審査委員長)
「協会も彼らを応援していくので、その力を新しい賃貸住宅や既存住宅の再生に活かして欲しい」などとコメントした三好 修会長

 (公財)日本賃貸住宅管理協会は25日、イイノホール(東京都港区)で行なわれた、同協会東京都支部「賃貸住宅の住環境セミナー」内で、「第3回JPM学生コンテスト」の授賞式を行なった。

 同コンテストは、大学(短大・大学院を含む)、高等専門学校の4~5年生ならびに専修学校専門課程の在学生を対象に、新しい価値とオリジナリティのある賃貸住宅のアイディア・企画を募集、優れた作品を表彰しているもの。今回は、「安心安全な住まいのカタチ」をテーマに、地域、世代、職業、趣味等、様々なカテゴリーでお互いに支え合い、人と人との絆と信頼関係で結ばれた共生社会実現に資する賃貸住宅のアイディアを募集。45の応募作品の中から、最優秀作品賞1点、東京都支部長賞1点、アットホーム(株)など協賛企業賞8点が選ばれた。

 最優秀作品賞に選ばれたのは、伊藤垣輝氏・佐藤慎平氏・山本和宏氏(首都大学東京大学院)の「木密シェアハウス」。木造密集地の住宅地を1つにつなぎ合わせることで、高齢者を中心としたシェアハウスを提案。地域独自のコミュニティを継承しながら、改修やリノベーションにより、若者などの新たな入居者を呼び込むことで、空室・耐震・独居老人・防災防火などの木密地域の問題点を解決するという視点が「コンテストのテーマである安全・安心に最も対応し、所有形態、建物形態、人、コミュニティなど多岐にわたり、さまざまなリノベーションを行なう提案が斬新だった」(審査委員長:斉藤広子明海大学不動産学部教授)と評された。

 今回のコンテストについて、同協会会長の三好 修氏は、「これまでのように1つの住宅に住み続けるのではなく、世代やニーズに応じた住まいを借りるというライフスタイルが定着。ようやく、賃貸住宅の時代が到来したと感じている。そうしたなかで、若い学生のみなさんのアイディアは大切にしなければならない。協会も彼らを応援していくので、その力を新しい賃貸住宅や既存住宅の再生に活かしてほしい」などとコメントした。


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