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構造展示と実物展示、2種類の展示場を用意、全国で展開/住友林業

「常設型展示場を設置することで、BF構法の良さをお客さまに実感していただく」と話す住友林業(株)取締役常務執行役員注文住宅事業部長の和田 賢氏
「テクノロジー展示場」外観

 住友林業(株)は、首都圏に新たなコンセプトを備えた2つの展示場が完成したことを受け、同様の次世代展示場を全国展開していくと発表した。

 同社では従来より、家づくりに対する考え方や「住友林業の家」の特徴を訴求する場として、住宅展示場を重視してきた。今後は、「住友林業の家」の技術や性能面での特徴を訴求することに特化した「テクノロジー展示場」と、木質感を活かした「プロト展示場」の2種の次世代展示場を用意し、それぞれを全国の拠点に展開する。

 「テクノロジー展示場」は、同社オリジナル構法「ビッグフレーム(BF)構法」の構造面の特徴や木の家の性能について分かりやすく展示する。BF構法で使用する接合金物やビッグコラム(大断面集成柱)の実物を展示し、床下の基礎部分を見えるようにするなど、テクノロジー訴求に注力した展示場とする。東京エリアの瀬田展示場(東京都世田谷区)に続いて、大阪と名古屋の3ヵ所で展開する予定。

 一方、「プロト展示場」は、木質感を備える上質な展示場とする。第1弾として、新百合丘展示場(川崎市麻生区)が1月にオープン。外装は、木製外壁とタイルを組み合わせたデザインで、塗装など15年間メンテナンスが不要。展示場の庭部分には、「五感とからだを育む庭づくり」をコンセプトとした設計「ハグくみの庭」のアイデアの一部を取り入れている。今後、外観や間取りなどのコンセプトに統一感を持たせた展示場を、全国24ヵ所に展開していく。

 同社取締役常務執行役員注文住宅事業部長の和田 賢氏は、「BF構法の良さをお客さまに理解いただくために、構造現場見学会を開催していたが、タイミングが合わなかったり、雨が降ると中止になるなど難しい面があった。常設型展示場を設置することで、BF構法の特徴を積極的に訴求していく」と語った。

 次世代展示場は、各エリアの営業活動の拠点としても活用していき、今後は、東京都のシェアナンバー1の維持、大阪府のシェアナンバー1獲得、愛知県のシェア4%獲得を目指していく。


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