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「カスタマイズUR」、都内3物件で入居者募集/UR都市機構

「晴海アイランドトリトンスクエアアーバンタワー」では、カスタマイズ対象のLDKをハーフリノベーションを施した状態で貸し出す
カスタマイズ後のモデルルーム。スペースごとに壁に変化を持たせ、ゆるやかなゾーニングを意識
契約者に配布する「カスタマイズスターターキット」
70ページ以上にわたる「カスタマイズURカタログ」では、モデルルームに使用されたカスタマイズ内容の詳細、10万円できるカスタマイズ内容、壁塗りやクロス貼りなどDIYの工程紹介など充実した内容

 (独)都市再生機構(UR都市機構)は、「カスタマイズUR」の入居者募集を、9月7日から開始する。一般公開に先駆け、27日に報道陣にモデルルームを公開した。

 「カスタマイズUR」は、入居者が原状回復義務を負わず、住戸内の指定の壁を自由にカスタマイズできるサービス。初心者でも安心してカスタマイズに取り組めるよう、「東京R不動産」が展開する「R不動産 toolbox」(http://www.r-toolbox.jp)を通じて、無料相談窓口の開設、カスタマイズ商品の販売・工事サービス(有償)などのサポートを用意する。

 同サービス導入第1弾となるのは、「晴海アイランドトリトンスクエアアーバンタワー」(東京都中央区)、「フレール西経堂」(東京都世田谷区)、「品川八潮パークタウン潮路南第一ハイツ」(東京都品川区)。

 報道陣に公開された「晴海」は、スケルトン化の上、壁をカスタマイズがしやすい合板貼りにしたほか、一部壁の黒板塗装、床のオーク材貼りなど、“ハーフリノベーション”をあらかじめ施した上で貸し出す。モデルルームは「都会で働く共働き夫婦の暮らし方」をコンセプトに、縦長の居室を古材や壁紙で変化を付け、可動式の棚を備え付けた。

 「晴海」では4戸、「西経堂」では5戸、「品川八潮」では4戸を提供。月額賃料は、12万7,000円~17万2,800円(別途共益費)と、いずれも従前住戸と変わらない。9月7日に3物件同時に一般向け内覧会を開催した上、現地で申し込みを受け付ける。入居者は抽選のうえ決定、未申込住戸が出た場合のみ継続募集を行なうが、状況次第で対象住戸を追加する。

 契約者には、塗装道具セットや壁紙貼り道具セットなどカスタマイズスターターキット、カスタマイズのノウハウや主要ツールの紹介などが掲載された「カスタマイズURカタログ」(「R不動産 toolbox」編集)を配布する。

 「東京R不動産」を運営する(株)スピークのマネージャー・千葉敬介氏は「初心者でもDIYのファーストステップを踏み出しやすいよう、サポートを手厚くした。3物件ともモデルルームは残していく方針。壁に手を入れるだけで、居室の雰囲気が大きく変わる魅力を体感していただきたい」と話した。


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