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大手デベ3社が「家具転倒防止器具」を共同研究。地所レジが商品化

「スーパータックフィットMNK」取り付けイメージ

 三菱地所レジデンス(株)は、野村不動産(株)、東京建物(株)と3社共同で研究を行なった成果をフィードバックした家具転倒防止器具を、北川工業(株)の協力により「スーパータックフィットMNK」として商品化した。

 住戸内での減災のため、家具転倒防止の重要性と対策の普及促進をすることがマンションディベロッパーの使命との観点から、共同研究を行なったもの。ディベロッパーが共同で新商品開発の研究・監修を行なうのは初めて。

 共同研究では、実験台に食器棚・書棚・冷蔵庫などの家具を載せ、転倒防止器具のサンプルで固定。地震波を用いた震動大加振実験を約100回にわたり実施。危険性を低減するためのデータ集積を行なった。

 「スーパータックフィットMNK」は、2つの固定パーツとそれらをつなぐ耐震バンドで構成。家具側と壁側に固定パーツを粘着ゲルで接着。その間を耐震バンドで連結することで、地震時の家具転倒の危険を低減する。ゲルを用いるため壁の下地や家具の仕様を選ばす接着でき、耐震バンドの長さを調整することで、手軽に設置できる。

 三菱地所レジデンスは、2014年1月以降に引き渡す新築マンションに、同商品1セットを無償配布。三菱地所コミュニティが管理受託しているマンションの会員組織「三菱地所のレジデンスクラブ」を通じ、追加販売と既存マンション入居者への販売を行なう。


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