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欧州不動産視察から得たヒントテーマに、専門家らがディスカッション/HEAD研究会

約130名が参加したシンポジウムの様子
視察参加者がパネルトークを展開した

 (一社)HEAD研究会は19日、「不動産管理の価値を考える~欧州の事例を通じて~“僕らの時代の商売を考える”」と題したシンポジウムを、「3331 Arts Chiyoda」(東京都千代田区)で開催。約130名が参加した。

 HEAD研究会は、建築に関わる多様な専門家と時代を担う若者が集まり、21世紀の新たな産業のあり方を探求する、2008年2月に発足した団体。8つの事業部門が、シンポジウムや定例会議を開催している。

 シンポジウムでは、欧州視察に参加した明治大学理工学部特任教授の田村誠邦氏、(株)新堀アトリエ一級建築士事務所主宰の新堀 学氏、(株)リビタプロジェクトマネジメント部分譲グループ部長の長瀬徳之氏が、「学びと気づき」をテーマにパネルトークを展開。欧州の不動産事例を挙げながら、「居住者の集うスペースがある集合住宅のすばらしさ」「建物を生かすのは人次第」「新しいだけがいいわけではない。古い建物の価値を見い出し新たなエッセンスを加えていくことが大切」など、意見を交わした。

 続いて、(株)スピーク代表取締役の吉里裕也氏、(株)クルーズ代表取締役の前田利信氏、(株)市萬賃貸コンサルティングマネージャーの久保明大氏、(株)メゾン青樹代表取締役の青木 純氏が、「知識の昇華」をテーマにディスカッション。「これからの管理会社は、不動産の価値向上を実現させる“管理力”が不可欠」「欧州のように、テナントが持つ力を借りて物件の価値を上げていくことを実践したい」「物件のブランドを確立させることが必要」などと意見を述べた。


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