住友林業(株)は7日、2014年3月期第2四半期決算説明会を開催した。
当期(13年4月1日~9月30日)は連結売上高4,349億2,200万円(前年同期比10.9%増)、営業利益103億2,200万円(同50.9%増)、経常利益108億4,000万円(同44.8%増)、当期純利益110億7,400万円(同206.9%増)となった。金利先高感、消費税増税などの外的要因に加え、ブックフレーム工法受注増による1棟当たり単価増などにより、主力の戸建注文住宅事業が好調に推移した結果、増収増益となった。
下期は、住宅事業では戸建注文住宅事業において、1ヵ月におよぶ「うめだ住まい博」開催、展示場展開などにより受注拡大に注力。新築、ストック双方のプレゼンスを高める。
木材建材事業では市場拡大が見込まれる環境資材やリフォーム資材などの販売に注力。海外住宅事業は中期的に米国全体で1,500棟の販売体制を構築するとした。そのほか、バイオマス発電事業、木化事業など新事業にも精力的に取り組む方針。
なお、上期業績が期初計画より上回ったことを受け、10月31日に通期業績予想を上方修正。連結売上高9,350億円、営業利益300億円、経常利益300億円、当期純利益210億円とした。「戸建注文住宅において通期販売棟数は予想を上回る見込みとしているものの、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減が発生するという前提のもと事業戦略を推進していく(同社代表取締役社長・市川 晃氏)とし、通期受注計画は期初予測のままとしている。
中長期的には「国内の新築住宅着工戸数に依存しないバランスのとれた収益ポートフォリオを充実させ、3年後には売上高1兆円、経常利益300億円を達成できる企業体制を構築したい」(同氏)とした。
セグメント別の業績などは10月5日付けのニュース参照。