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注文住宅の建築、夫は「ハード」妻は「ソフト」を重視/住宅メーカー9社共同調査

 住宅メーカー9社が共同で住宅購入に関する情報提供などを行なうイエノミカタプロジェクトは26日、「住宅建築時の家族のコミュニケーションに関する共同意識調査」の結果を発表した。2014年1月31日~2月3日の期間、全国の過去3年以内に注文住宅を建築した人を対象にインターネットでアンケート調査を実施した。有効回答数は1,271名。

 建築の検討における主導者について、「こだわりが強かった」のは、妻(63.7%)が夫(57.3%)を上回ったものの、依頼先の検討・決定については夫の主導が70%を超えた。住宅の建築を思い立った人については、夫が58%、妻が28%と夫が倍以上を占めたが、妻の親との二世帯同居の場合には妻が思い立ったという人が39.6%を占めた。

 夫婦でこだわった条件を比較すると、夫は「耐震性の高さ」(夫59%、妻40%)等ハード面に対するこだわりが強く、妻は「家事のしやすさ」(夫12%、妻55%)等ソフト面へのこだわりがみてとれた。また、夫・妻ともにこだわりが強い項目は「間取り・プラン」であり、もっとも意見調整が必要であることが分かった。

 家族の意見調整の方法では、「とことん話し合った」が39%で多数を占め、家族会議の開催頻度は「1週間に2~3回程度」が28%に。注文住宅の検討に総合的に満足したかについては、「たいへん満足」が26%、「満足」が56%で、「満足」の回答は8割に達した。さらに検討時に開いた家族会議の回数別にみると、回答が多いほど「たいへん満足」の回答率が高くなる傾向がみられた。


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