住友林業は9日、2014年3月期業績説明会を開催した。
当期(13年4月1日~14年3月31日)の連結売上高は、9,729億6,800万円(前期比15.1%増)、営業利益334億1,500万円(同31.9%増)、経常利益335億6,700万円(同24.4%増)、当期純利益225億3,100万円(同41.5%増)であった。
11年3月期から13年3月期までは収益力の強化と最優先課題と位置づけ、安定的に計上利益200億円を稼げる事業体制を構築。14年3月期から3年を目途に売上高1兆円、経常利益300億円体制の構築に着手した。
今後は、木材建材事業については、今まで蓄積してきたノウハウを活用し、国産材のシェア拡大にも注力するなど新たな市場を開拓。戸建注文住宅事業については、「技術力」の優位性を展示場を活用しながら最大限にアピールするなど、今まで強化してきた収益体制をベースに市場変化に柔軟に対応していく。
海外事業においては、東南アジア、オセアニアを中心とした経済成長と共に増大すると予想される新興国等の需要を取り込むべく、生産能力を上げ、拠点の拡大を図っていく。また、販売棟数が順調に増加している海外住宅事業においては、地域情勢に応じた戦略を実行し、継続的に事業拡大を進めていく方針。その他、リフォーム、マンションリノベーション事業など、木の可能性を引き出し、その付加価値を高めていくことで市場のニーズに対応していく。
説明会で同社代表取締役社長の市川 晃氏は、「中長期の視点を持って、次の成長のステップとなるような施策を行なうことが必要。売上高1兆円、経常利益300億円を安定的にクリアできる事業体制を確立するために、今期は重要な年になる」などと述べた。
次期については、売上高9,900億円、営業利益310億円、経常利益320億円、当期純利益180億円を見込む
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