住友林業(株)は8日、2014年3月期決算を発表した。
当期(13年4月1日~14年3月31日)の連結売上高は9,729億6,800万円(前期比15.1%増)、営業利益は334億1,500万円(同31.9%増)、経常利益は335億6,700万円(同24.4%増)、当期純利益225億3,100万円(同41.5%増)となった。
なお、純利益の増加要因は、オーストラリアにおいて、住宅事業を行なっている持分法適用関連会社の持分を13年9月に追加取得し、連結子会社としたことに伴い、特別利益として段階取得に係る差益21億2,400万円を計上したことなどによるもの。
木材建材事業については、国内では市場シェアの拡大を図るべく地域密着型販売戦略の推進に加え、リフォーム市場への資材販売にも注力。海外ではアジア市場での事業拡大を図った。また、国内の木材・建材流通事業においては、新設住宅着工戸数増加に伴う需要の取り込みや取引先との連携を強化する等した結果、取り扱い数量が増加。また、流通事業においても、高品質な国産材製品の販売数量が増加したことに加え、円安を背景にアジア諸国に対して国産材原木の輸出に注力するなどした結果、同セグメントの売上高は4,586億1,100万円(同14.3%増)、経常利益は49億5,000万円(同5.2%増)となった。
住宅事業については、新築注文住宅事業で、消費税増税に伴う駆け込み需要とその反動減に対応するため、市場の状況に応じて経営資源を効率的に投入。環境配慮型機器である太陽光発電システムや家庭用燃料電池の搭載率向上を図ったほか、「ビッグフレーム構法」の受注に注力した。リフォーム事業ではリフォーム商品のブランド「Reforest」の認知度向上や地震の揺れを吸収・低減する「オリジナル制振ダンパーS型」を開発する等、積極的な受注を図った結果、住宅事業の売上高は4,653億6,800万円(同8.0%増)、経常利益は322億1,100万円(同22.8%増)となった。
次期については、売上高9,900億円、営業利益310億円、経常利益320億円、当期純利益180億円を見込んでいる。