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長期優良化リフォーム推進事業「提案型」、6提案を採択。審査では厳しい意見も/国交省

 国土交通省は24日、「平成26年度 長期優良住宅化リフォーム推進事業(提案型)」の評価結果を公表し、6件の提案を補助事業として採択した。

 長期優良住宅化リフォーム推進事業は、2013年度から国土交通省が進めているもので、インスペクションやリフォーム、メンテナンスで既存住宅ストックの長寿命化につなげる取り組みに対して国が費用の一部を支援する。今年度から「提案型」を創設。評価基準では必ずしも評価できない先導性・汎用性・独自性のある長期優良化の実現手法を募集。81者131件の応募があった。

 (独)建築研究所が学識者からなる評価委員会を立ち上げて応募提案を評価。「一つの応募で多くの項目に提案しようとしたものが多く、内容については全般に浅いものが多かった」「具体性を欠くものも多かった」と厳しい意見が相次いだ。評価委員会が採択するのに適切であると判断した6件については、実現可能性や具体性、汎用性などが評価された。

 特に優れた提案で、すべての評価項目が最高評価となったものについては補助上限額を200万円にする予定だったが、今回そうした提案はなかった。

 採択されたのは「リニュアル仲介」((株)K&K建築工芸)、「平成26年度リフォレスト長期優良住宅化リフォーム推進事業2」(住友林業ホームテック(株))、「ミサワホーム甲信のそなえるリフォーム」(ミサワホーム甲信(株))など。


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