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百貨店・スーパー核に160店舗が出店。「武蔵小杉」駅前に大規模商業施設/セブン&アイHD

「GRAND TREE MUSASHIKOSUGI(グランツリー武蔵小杉)」外観
フロアごとに、ターゲットのライフスタイルを意識したテナント構成とした
日本最大級となる約4

 (株)セブン&アイ・ホールディングスは22日、大規模商業施設「GRAND TREE MUSASHIKOSUGI(グランツリー武蔵小杉)」(川崎市中原区)をオープンする。

 同施設は、JR線、東急線「武蔵小杉」駅徒歩4分に立地。敷地面積約2万4,900平方メートル。建物は、鉄骨造地上4階地下2階建て。売場面積は約3万7,000平方メートル。太陽光発電パネルや風力・太陽光発電付LED街灯の設置や、高効率空調熱源の採用、電気自動車(EV)用充電設備の開設など、環境にも配慮した。

 大型スーパーのイトーヨーカドー、百貨店の西武・そごうを核に、セブン&アイグループ各店やファッション、インテリア、レストラン、生活雑貨の専門店が、新業態を含め160店あまり出店。メインターゲットは、30歳代の女性としながらも、施設周辺の家族連れやシニア層も強く意識。日本最大級となる約4,300平方メートルの屋上庭園やフォトスポット、多目的スペースなど、共用スペースを数多く設けた。

 上質な商品と、価値を伝える接客をテーマにしており、イトーヨーカドーでは、従来のセルフ型売場ではなく、販売スタッフの専門性を高め、丁寧な接客を意識した売場を設置。西武・そごうでは、ユーザーの好みをコーディネートできる「自主編集売場」に加え、ライブ中継でそごう横浜店・西武渋谷店の商品を買い物できる「ライブショッピングサービス」や、専用サイトの商品をネットで試着申し込みできるサービスなども導入する。

 20日の記者発表会で挨拶した(株)イトーヨーカ堂代表取締役社長の戸井和久氏は、「ユーザーのライフスタイルを強く意識したフロアづくりを、グループの総力をあげて行なった。地域に住む人たちが、渋谷や横浜に行かなくてもお買い物を楽しめるようなショッピングセンターとするため、ネットと売場とを融合させる新しい取り組みも導入した。上質にこだわり、対面型売場でのコミュニケーションを強化した」などと抱負を述べた。同社は、年間来館者数2,000万人、初年度売上高270億円を目指す。


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