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CRE戦略の重要性について解説/三菱地所リアルエステートサービス

「CRE戦略支援事業の拡大に向けて、積極的に取り組んでいく」と語る同社取締役専務執行役員の原 一史氏
CRE戦略の重要性にいち早く着目し、普及啓発に努めてきたニッセイ基礎研究所の百嶋 徹氏が、CRE戦略の重要性などについて解説した

 (株)三菱地所リアルエステートサービスは18日、マスコミ関係者を対象にした「経営戦略に役立つ企業不動産(CRE)戦略」セミナーを開催した。

 開会に先立ち、同社取締役専務執行役員の原 一史氏が挨拶。「当社は法人向け不動産仲介・コンサルティング事業をメインに展開している企業であり、CRE戦略支援事業はその要となる事業。法人にとって不動産の取引は、何年、何十年に1回という頻度でしか発生しないもの。そのタイミングに当社が関与させていただくためにも、この事業拡大に向けて積極的に取り組んでいく」と語った。

 続いて(株)ニッセイ基礎研究所社会研究部上席研究員の百嶋 徹氏が、CRE戦略の重要性や、企業経営におけるCRE戦略の位置付けなどについて解説した。百嶋氏は、「海外のCRE戦略先進企業には、共通する3つの特徴がある。CREマネジメントの一元化を図るために専門部署を設置していること、外部のサービスベンダーを効果的に活用し、担当部署の人間は意思決定に特化していること、そして良好なオフィス環境を実現するなど、ワークプレイス戦略を重視していること」と述べ、CRE戦略実施にあたっては、CREマネジメントの一元化に着手することから始めることが肝要であると語った。

 三菱地所リアルエステートサービスでは、企業のCRE戦略支援システム「CRE@M」の導入促進を図りながら、各社のCRE戦略支援をさらに進めていく考え。


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