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東京・中野で木造の空き家をシェアハウスに/オープン・エー

木造2階建ての下宿舎を当時の雰囲気を残しつつ現代のシェアハウスに(写真は外観)
1階の庭に面した居室は人気が高いという。つくり付けの収納がないため、元々同住宅にあったタンスを設置している

 (株)オープン・エーは、木造戸建住宅を改装したシェアハウス(東京都杉並区、総室数8室)を竣工した。

 JR中央線「中野」駅および「高円寺」駅から徒歩11分、丸ノ内線「東高円寺」駅から徒歩11分に立地。木造2階建て。築年は不詳(増築は1963年)。
 数年空き家になっていた同物件の有効活用方法の相談をオーナーより受け、住宅地に立地していること、元々2階を下宿として提供し用途が寄宿舎であったことなどからシェアハウスへの転用を決定した。同社と東京R不動産で企画から設計・監理、募集、運営まで一貫して行なっている。

 既存の間取りや内装を最大限生かして、老朽化が激しい部分のみを補修。什器なども元々家にあったものを活用しているため、建物の味わいを生かすよう、追加した設備や建材はアンティークのものなどを取り入れた。水回り設備や家電製品等は一新している。

 賃料は6万3000~7万円。専有面積は8.6~13.2平方メートル。1日に開催した一般向け内覧会では20~30歳代の社会人5組が来場し、3組が前向きに検討しているという。「昔ながらの東京の住まいならではの落ち着く空間を、住居としてはもちろん、セカンドハウスやワークプレイスとして活用していただきたい」(同社中沢 かおり氏)。


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