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UDSを子会社化、共同事業初弾に「代々木上原」駅前に複合施設/小田急電鉄

「node uehara(ノード ウエハラ)」完成イメージ

 小田急電鉄(株)は10日、コクヨファニチャー(株)との間で同社が保有するUDS(株)の株式の一部取得に関する株式譲渡契約を締結、同社を子会社化することを決議した。

 人口減少・少子高齢化の進展等の事業環境変化の中で、着実な事業成長と沿線価値の向上を実現するために、既存事業の収益力強化に加え、不動産リノベーションといった新たな事業領域の創出や海外も含めた事業エリアの拡大等を志向していた。その中でまちづくりに関する企画・開発や不動産リノベーション事業等、同社にはないビジネスモデルを有するUDSへの資本参加を決定したもの。取得株式数は8,100株で、持分比率は90.0%。譲渡実行日は2月27日を予定。

 子会社化によりグループが一体となって、沿線での新たなまちづくりや既存施設のリノベーション等を実施し、沿線の暮らしやすさを向上させていくとともに、沿線内外での不動産取得等により収益基盤の拡充を目指す。

 なお、すでにUDSとは今春にオープン予定の「代々木上原」駅前の複合施設「node uehara(ノード ウエハラ)」(東京都渋谷区)で共同開発に着手している。敷地面積308.34平方メートル、延床面積812.84平方メートル。鉄筋コンクリート造地上4階地下1階建ての商業施設と住居が一体となった複合施設。地下1階と地上1階には、こだわりの食材を活かしたグリルレストランやグロサリーショップ&カフェをオープン予定。また、地上2階から4階までは、単身世帯やDINKS世帯、SOHOとしても利用可能な賃貸住宅とする。
 イベント等を随時開催し、代々木上原の街の魅力を定期的に発信。「食」をキーワードとして地域性とつながりを大切にした都心での豊かな暮らし方を提案していく方針。


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