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横浜駅徒歩圏で1棟リノベマンション竣工、MUJIとのコラボ住戸も/スター・マイカ

「ステラレジデンス横浜」外観。外観のタイルは部分的に
「ベーシックプラン」のLDK。シンプルな空間にしている
「オープンキッチンプラン」はキッチン内に3段の収納棚を造り付けた
「MUJI HOUSE企画・設計プラン」では、モデルルームの家具も無印商品のものを採用し、生活がイメージできる空間にした

 スター・マイカ(株)は20日、1棟リノベーションマンション「ステラレジデンス横浜」(横浜市神奈川区、総戸数95戸)の販売を開始した。

 同社ではオーナーチェンジ物件を取得、管理をしながら空き住戸からリノベーションを実施して区分所有マンションとして販売するビジネスモデルを展開している。1戸単位での取得がメインだが、2009年より1棟リノベ事業にも参入し、今回で7棟目。

 同物件は個人オーナーより取得した1993年築、鉄骨鉄筋コンクリート造地上9階建ての賃貸マンション(1階は事務所利用)。「横浜」駅から徒歩10分と利便性が高く、コンパクトサイズの住戸が多いことから、20歳代後半~30歳代のシングル~DINKSをターゲットとしている。

 専有部はキッチン、ユニットバス、建具、フローリング、給排水管更新等、フルリノベーションを実施。デザインは「ベーシックプラン」「オープンキッチンプラン」「MUJI HOUSE企画・設計プラン」の3プランで仕上げた。

 ベーシックは生活動線を改善し、全体的に明るさの出る内装に仕上げた。オープンキッチンはこれまでの同社物件で人気が高かったことから採用。基本はベーシックと変わらないが、色味の濃い内装材を採用するなど、シックな雰囲気に仕上げている。
 (株)MUJI HOUSEとのコラボレーションによる住戸は、建具や設備等を同社アドバイスのもと選択。必要最低限の住宅設備を備えたシンプルな広い空間で、入居者が家族構成や用途に合わせて家具で自由に間仕切る提案をする。

 建物全体は事前調査した後、大規模修繕工事を実施。外観のタイル補修、手すり刷新による防火性能の向上、セキュリティの強化など、安全面の向上はもちろん、最新設備等の導入で快適性も高めた。工事後に建築確認済証・検査済証を再度取得している。

 今回の販売戸数は3戸。すべて専有面積が48.66平方メートルで、間取りを2DKから1LDKに変更している。「ベーシックプラン」は2,980万円、「オープンキッチンプラン」は3,080万円、「MUJI HOUSE企画・設計プラン」は3,280万円。販売価格は周辺の新築と比較して8割強ほど。残りの専有部も空きが出次第、リノベーションして販売する計画。
 なお、販売時には同社独自の基準による最長3年のアフターサービスを付与する。

 販売に先駆けて18日に記者発表を開催。同社代表取締役社長の秋澤昭一氏は「1棟リノベーション事業は今後も年間数棟を目途に進めていく。新築ではなかなか取得が難しい好立地・お求めやすい価格で安心して暮らせる住宅提供にこだわっていきたい」と話した。


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