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東京・浜田山のリノベ賃貸住宅。コモン等活かした多世代交流に成功/コプラス

中庭のコモンスペースでは、入居者同士がパーティを開催したり、クリスマスにはツリーを飾るなどの交流がある
公開された202号室の住戸。無垢杉板のフローリングは時とともに風合いが増している

 (株)コプラスは24日、同社が企画・設計を手掛け、管理を受託しているリノベーション賃貸マンション「CULUM(クルム)浜田山」(東京都杉並区、総戸数16戸)の見学会を開催した。

 同物件は、京王井の頭線「浜田山」駅徒歩6分に立地する、鉄筋コンクリート造3階建ての賃貸マンション。入居者同士のゆるやかなコミュニティ形成を目指し、3つのコモンスペース「中庭」「屋上菜園」「コモンルーム」を設けているのが特長。年2~3回、同社が「季節の菜園ワークショップ」を企画し、コミュニティのきっかけを提供している。また、建材に“経年優化”が起こる無垢材などを使用し、他物件と差別化を図っている。
 入居者は30~40歳代のファミリー層が中心だが、高齢夫婦世帯やペット連れ世帯も入居する多世代型。

 2009年1月のリノベ竣工以来、93~94%の平均稼働率を維持しており、マスコミ等の注目度も高い。同社では、同様のコミュニティ型賃貸物件を今後増やしていきたい考えから、先頃から定期的に同物件見学会を開催している。
 今回の見学会では、共用部のほかに先日空きが出た住戸1戸(原状回復作業中)も公開。住戸は1LDK(43.13平方メートル)の202号室。賃料は共益費込みで14万8,000円。3月2日から募集を開始しており、DINKSやファミリーの4組が内覧済み。以前より空きを待っていたウェイティング客も多いという。

 同社コンサルティング事業部PMグループマネージャーの露木 圭氏は、「リノベ竣工から6年が経ち、無垢杉板のフローリングもいい風合いを醸し出してきた。中庭やコモンルームには入居者が自然と集まり、いいコミュニティが形成されつつある」などと話した。


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