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たな卸不動産の売却に注力するも最終赤字/原弘産15年2月期決算

 (株)原弘産は10日、2015年2月期決算を発表した。

 当期(14年3月1日~15年2月28日)は、連結売上高45億3,000万円(前期比230.1%増)、営業損失3億9,700万円(前期:営業損失4億4,900万円)、経常損失5億3,800万円(同:経常損失7億9,800万円)、当期純損失5億7,700万円(同:純損失2億9,300万円)。

 主力の不動産分譲事業では、不動産売買仲介、たな卸不動産の売却に注力。たな卸不動産3物件を売却したものの、うち1件は多額の営業赤字を伴ったことから、営業収益35億8,000万円(前期比809.2%増)、営業損失4億円(前年同期:営業損失4億8,700万円)となった。

 不動産賃貸管理事業については、入居斡旋や営繕工事獲得等は概ね計画を上回る進捗となったが、たな卸不動産売却により家賃収入が減少。管理物件売却等による管理解約も発生したことから、4期ぶりに管理戸数が減少へと転じた。営業収益は9億4,900万円(前期比3.0%減)、営業利益2億6,100万円(同14.7%減)。

 次期については、連結売上高12億1,300万円、営業利益7,600万円、経常利益1,100万円、当期純利益2,400万円を見込む。 

 また、同社の代表取締役社長、原 孝氏が退任を発表した。一身上の都合としており、15年5月下旬開催予定の同社株主総会をもって任期満了による退任となる。後任人事は、現時点では未定。


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