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海外事業が堅調に推移、売上高2.5%増/住友林業15年3月期決算

 住友林業(株)は11日、2015年3月期決算を発表した。

 当期(14年4月1日~15年3月31日)は、連結売上高9,972億5,600万円(前期比2.5%増)、営業利益339億9,400万円(同1.7%増)、経常利益364億2,400万円(同8.5%増)、当期純利益185億7,200万円(同17.6%減)。なお、当期純利益の減少要因は、オーストラリア・米国において住宅事業を行なうHenleyグループの持分を追加取得、連結子会社化したことに伴い、特別利益として段階取得に係る差益21億2,400万円を計上したことなどによるもの。

 木材建材事業については、木材・建材流通事業で市場の開拓に注力。国産材の流通事業では、アジア諸国に対する国産材原木の拡販に努め輸出量は増加したが、新設住宅着工戸数の減少に伴う需要低迷の影響を受け、業績は伸び悩んだ。国内の建材製造事業においては、継続的な経費削減効果等により損益が改善したが、同セグメントの売上高は4,230億2,000万円(同7.8%減)、経常利益は40億3,900万円(同18.4%減)にとどまった。

 住宅事業では、戸建注文住宅事業において「邸宅設計プロジェクト」を展開し、東京と名古屋にモデルハウスをオープン。具現化する商品として2つの商品を販売したが、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減の影響が長引き受注が低迷、完工引渡棟数も減少した。賃貸住宅事業では営業力を強化、リフォーム事業ではマンションリフォームの受注拡大に注力。戸建分譲住宅事業においては、販売力の向上に努め収益性が改善した。以上の結果、同セグメントの売上高は4,539億4,000万円(同2.5%減)、経常利益は283億200万円(同12.1%減)。
 
 海外事業については、住宅・不動産事業で業績が堅調に推移。米国で事業を展開するGehan Homesグループの持分を新たに取得して連結子会社とし、オーストラリアでは販売棟数が増加した。その結果、同セグメントの売上高1,470億2,400万円(同92.6%増)、経常利益61億2,600万円(前期:経常損失1億4,900万円)を計上した。

 また、同日に余剰金の配当を決議。直近の配当予想の1株当たり9円50銭に対し2円50銭を増配、12円とする。

 次期については、連結売上高1兆620億円、営業利益350億円、経常利益365億円、当期純利益195億円を見込む。


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