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東京・南青山でフラッグシップマンションブランドの第3弾/三菱地所レジ

「ザ・パークハウスグラン南青山」完成予想図。低層部の外壁は御影石をあしらう
モデルルーム内部。全戸折り上げ天井の間接照明、ビルトインエアコンを採用し、水回りには、海外の高級ブランドを使う

 三菱地所レジデンス(株)は、三菱倉庫(株)、東京建物(株)と共同で、分譲マンション「ザ・パークハウスグラン南青山」(東京都港区、総戸数101戸)の1期登録を12日から受け付ける。

 同物件は、東京メトロ銀座線他「表参道」駅徒歩4分に立地する、地上7階地下1階建てのマンション。広さ約4,800平方メートルの建設地は、財務省官舎跡地で、同社が入札で取得した。周辺は、海外のファッションブランドの旗艦店が立ち並ぶみゆき通りの近く。

 101戸のうち81戸は、3社の関係者に販売するため、一般販売は20戸だけとなる。同社のフラッグシップマンションブランド「ザ・パークハウスグラン」としては「千鳥ヶ淵」「三番町」に次ぐ第3弾。

 トップブランドとして、最高品質の仕様と、最高品質のライフサポートサービスを提供するのが特徴。エントランスホールは、天井高5mで、天然石を多用。住戸は、全戸折り上げ天井の間接照明、ビルトインエアコンを採用し、水回りには、海外の高級ブランドを使う。上層階(6・7階)住戸は、建具類のグレードをさらに上げるほか、全館空調システム「エアロテック」も標準装備する。

 また、コンシェルジュサービスのほか、1階エントランスと地下1階のサブエントランスにドアマンが待機。住戸まで荷物を運ぶポーターサービスも行なう。居住者専用のハイヤーも配備する。

 住戸は、1LDK~3LDK、専有面積約60~222平方メートル。中心価格帯は、1億円台後半~2億円後半。最高価格は7億7,000万円台。坪単価は、平均800万円弱。5月23日~モデルルームの案内を開始しており、企業経営者や資産家など約150組が来場している。

 4日会見した同社取締役社長の小野真路氏は「ザ・パークハウスグランは高額物件であればいいというわけではなく、優れた住環境、二度と出ない立地という明確な基準を設けている。そのため、用地取得は難しいが、都心部に限定して今後も年間で1物件は供給したい。すでに数物件の発売を準備している」などと抱負を語った。

 また、足元のマンション市場については「最近、バブルの再来などと騒がれている。マンション事業に関してはまったく当てはまらないが、都心部の高額物件は、2億円以下の価格帯であれば、実需層によく売れている。とはいえ、用地取得環境や建設費は厳しい環境が続いている。市街地再開発の取り組みを強化するとか、用地取得については随意契約比率を高めるなど努力が必要だ」とした。


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