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旧日産座間工場跡地に免震物流施設竣工/GLP

「GLP座間」外観

 グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(株)(GLP)は13日、マルチテナント型物流施設「GLP座間」(神奈川県座間市)の竣工式を執り行なった。神奈川県下では現在開発中の「GLP厚木II」を含めて、運営施設は8件となる。

 旧日産自動車(株)座間工場の敷地の一部を2011年にGLPが取得。14年5月に着工、15年6月に竣工した。幹線道路である国道246号線、東名高速道路「横浜町田IC」、圏央道「県央厚木IC」に近く、東京・神奈川・埼玉だけにとどまらず、神奈川県内のエリア配送の拠点としても期待できる立地。

 敷地面積は5万8,908平方メートル、地上5階建ての建物は延床面積13万1,762平方メートル。ランプウェイ2基を設けたほか、10t車175台、4t車275台分のトラックバースを用意した。また、敷地の一部を公園として整備して座間市に無償提供している。

 1フロアの面積は約2万3,000平方メートル。柱間口を一般的な物流施設に比べて広い11mとし、自由度の高いレイアウト構成にしたほか、免震構造の採用や停電時にテナント企業が24時間操業可能なバックアップ電源など、災害時の事業継続性対策を徹底した。環境配慮については、屋上に約2,400kWの太陽光発電パネルを敷設。9割を売電し、一部は施設内に電力供給する。

 総投資額は210億円。現時点で約70%の入居が内定しており、食品・アパレル関連企業からの引き合いが強いという。13日に行なった記者会見で、同社代表取締役社長の帖佐義之氏は「想定よりも客付けのスピード感は早い。圏央道の開通により、神奈川県エリアのアクセスが飛躍的に向上しており、今後も積極的に開発を進めたい」と話した。


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