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井の頭公園近くで、戸建てリノベ第6弾竣工/リビタ

「井の頭の家」外観。旗竿地に立地する
2階にLDKを変更。一続きではあるものの、天井のデザインを変えることで、ゾーンの変化を出した
2階にはレッドシダー材を敷いたバルコニーを設置。写真左側柵の奥が玉川上水

 (株)リビタは、「井の頭の家」(東京都三鷹市)を竣工。7月31日に報道陣に公開した。

 2013年5月より開始した、木造戸建住宅の買取リノベーション再販事業の6物件目。同事業では、建物をスケルトン状態にして調査し、構造安全性と環境性能をチェック。新耐震基準を満たしていることを確認、既存住宅向けの瑕疵保険に加入することで、住宅ローン控除も受けられるようにしている。アフターサービス保証、住宅履歴の蓄積、長期修繕計画の策定、次世代省エネルギー基準を上回る性能の確保も行なっている。

 敷地面積198.13平方メートル。建物面積147.31平方メートル。1984年築、鉄筋コンクリート造(1階)・木造(2階)。京王井の頭線「井の頭公園」駅徒歩10分で、閑静な住宅地に立地。旗竿地ではあるものの玉川上水に面して、敷地内に桜の木があるなど、都会でありながら恵まれた住環境にある。1億2,000万円ほどで販売していたところ買い手が付かず、価格を見直したタイミングで同社が買い取った。

 設計は同事業のコンセプトであるメンテナンスがしやすく、シンプルであることを基本に納谷建築設計事務所に依頼。1階は玄関から続く廊下部分を広くして通路と部屋の曖昧な空間に仕上げた。3室の個室はドアをガラス戸にして、全体のつながりを出した。
 2階にはLDKとインナーテラス、水回りを設け、一続きではあるもののゾーンごとに天井や床材の形状を変えて、空間の変化を演出。玉川上水側にはレッドシダー材を敷いたバルコニーを設置し、緑を楽しめるようにした。

 販売価格は1億1,800万円。25日より一般向けに公開開始したところ、同エリアでの住宅検討者や都心居住者などから高い反響を得られているという。

 現在、同事業では東京の城西・城南エリア、横浜の青葉台エリアで13物件を取得済み。今後、9~11月にかけ、東京の北烏山、西荻窪、つつじヶ丘で販売開始する予定。


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