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コンセプトリノベ強化、千葉・市川にモデルルーム/スターツグループ

「料理好きな単身女性向け」をテーマとしたモデルルーム
キッチンのカウンターテーブルの一部は折りたたみ式のため、シーンに合わせて使い分けることができる
キッチンパネルはホーローでさまざまなアイテムをマグネットで付けることができる。ライティングレールを活用したリーラーコンセントで料理の快適性をアップする

 スターツグループは、賃貸住宅におけるコンセプトリノベーションを強化していく。初弾として7月、「料理好きな単身女性向け」をテーマとしたモデルルームを、千葉県市川市の管理物件を1年間借り上げてオープンした。

 同グループは、これまでも賃貸物件においてシングル女性や男性、子育て世帯向けといったコンセプトタイプのリノベーションを展開してきた。これらの物件が好評であること、また近年、リノベーション賃貸物件が増加していることなどを受けコンセプトリノベーションを推進し、差別化を図っていく考え。

 モデルルームは、住宅・不動産総合サイト「SUUMO」と料理レシピサイト「クックパッド」が昨年9月に実施した「自宅での調理環境の実態と理想のキッチンを考える調査」に基づき、リノベーションプランを構築。専有面積35平方メートル、もともと1DKの間取りをワンルームに改修した。

 広く確保したキッチンは特注。シンク付きのカウンターテーブルはテーブルの一部を折りたたみ式とし、シンクにぴったりのフタを用意。シーンによって、天板の広さを調整できる。キッチンパネルをホーロー製にしたことで、マグネットが付いたラックやフックなどを設置できるようにした。またライティングレールにリーラーコンセントを設置することでキッチン上部にコンセントを確保することができる。

 このほか、居室を縦断するレールによって居室スペースから廊下まで自由にスライドできる吊戸棚を設置。リノベーション費用は全体で約230万円、キッチンのみで90万円。

 モデルルーム期間終了後は、従前家賃の8万2,000円から5,000円アップして貸し出す予定。現在、賃貸オーナーなどに同プランを提案している。また、同プランにおけるノウハウは同グループの新築物件にも応用していく。同社は、今後も需要の高いシングル女性やDINKS向けのコンセプトリノベーションを開発していく予定。


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