不動産情報サービスのアットホーム(株) は8日、実家が持ち家の30~40歳代の男女を対象に、「もし実家が空き家になったら調査」を行なった。有効回答数は618件。
実家が空き家になった場合の対処について聞いたところ、「売却したい」41.6%、「賃貸にする(土地活用含む)」11.7%、「将来自分もしくは親族が住む」34.8%、「誰が住むかわからないが空き家にして管理し続ける」7.9%となった。空き家となった場合に売却したいという回答が最も多かった一方で、「自分もしくは親族が住む」「空き家にして管理する」を合わせるとほぼ同じ割合で実家を残したいという人がいることが分かった。
「売却する」と回答した人に理由を聞くと、「将来その家に住むことがない」49.8%、「現金収入がほしい」38.5%、「固定資産税を払いたくない」38.1%といった回答が多かった。また、「賃貸(活用)したい」という人の理由は「賃料収入を得たい」61.1%、「将来自分が住むかもしれない」33.3%という回答が多かった。
賃貸するとしたらどのように活用するかについては、「居住用賃貸物件として貸し出す」が71.7%で圧倒的に多く、駐車場やアパート建築など、実家を解体するという回答は少数派だった。
空き家関連のサービスや法制度についての認知度についても調査。空き家管理サービスの存在を知っていたのは26.7%で、知らなかったのは62.6%となった。また、「空き家対策のための特別措置法」の施行については知っていたのは35.8%といずれも認知度は低かった。