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投資家向け鉄骨造アパート開発・販売を事業化/東急リバブル

「ウェルスクエア東蒲田」外観

 東急リバブル(株)は、投資家向け鉄骨造アパートの開発・販売を「ウェルスクエア」のブランド名で展開する。

 同社はこれまで、「ルジェンデ・バリュ」のブランド名で、投資家向けに一棟賃貸マンションの開発・販売を行なってきた。しかし、同ブランドは、RC造で土地面積や規模から販売価格は10億円前後と投資家層が限定されること、用地取得環境が厳しくなっていることなどから、新たな投資対象物件として賃貸アパートを提案することにしたもの。

 賃貸アパートの場合、23区内の同社仲介営業店から寄せられる土地情報を活用できるほか、総投資額も2億~4億円で済むため、投資家層の広がりが期待できるとして、2014年春立ち上げたアセット事業統括部で事業スキームを検討してきた。

 事業エリアは、主として東京城南西エリアとし、マンション用地や戸建て用地としては適さない不整形地を同社で取得。軽量鉄骨造・2~3階建てのアパートやタウンハウスを建設する。仲介店舗と東急不動産ホールディングス傘下の東急住宅リース(株)で入居者を募集、同社が運営管理を行ない、利回りを確定させたうえで投資家に販売する。オートロック、宅配ボックス、防犯カメラ、全戸分駐輪場、人造大理石張りのキッチン・洗面など共用部・専有部の仕様を高め、木造アパートと差別化していく。

 同事業第1弾として販売を開始した「ウェルスクエア東蒲田」(東京都大田区、総戸数13戸)は、京浜急行線「京浜蒲田」駅徒歩7分に立地。2014年9月に土地を取得し、開発を進めてきた。防火建築であることをいかし、外壁をタイル張りとして差別化した。建物は軽量鉄骨造3階建て、住戸は1K・1DK、専有面積22~33平方メートル。予定販売価格は、2億5,000万円、表面利回り5.51%、賃料は7万8,000~10万4,000円。

 同社はすでに同事業用地として、東京都大田区、目黒区、世田谷区に6物件を確保。順次、開発・販売を行なっていく。今後も、年間20棟前後の供給を目指し、用地取得を進める。


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