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期首受注残高が前期を下回り売上棟数減、赤字幅拡大/三井ホーム16年3月期第2四半期決算

 三井ホーム(株)は29日、2016年3月期第2四半期決算を発表した。

 当期(15年4月1日~9月30日)の連結売上高は1,078億9,900万円(前年同期比0.1%増)、営業損失33億2,800万円(前年同期:営業損失26億4,800万円)、経常損失34億3,100万円(同:経常損失26億1,100万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失26億6,400万円(同:純損失20億7,600万円)。

 主力の新築事業は、「プレミアム・モノコック構法」の高い断熱性能に、高効率健康空調システム「スマートブリーズ」を組み合わせた「健康住宅」を前面に掲げた広告・営業展開により、ブランド力の向上と受注拡大に努めた。また、「暮らし方から考えるオーダーメイド」をコンセプトに30~40歳代前半の価値観を意識した「SONOMA」の発売など、オーダーメイドの家づくりの訴求に注力。しかしながら、期首受注残高が前期を下回ったことから売上棟数が256棟減少。ゼグメント売上高727億1,800万円(前年同期比5.3%減)、営業損失27億8,900万円(前年同期:営業損失17億1,900万円)と赤字幅が拡大した。
 2×4注文住宅の受注高については、1,716棟(前年同期比0.9%減)・684億9,900万円(同0.1%減)。2×4注文専用住宅の棟単価は3,930万円。期末の受注残高2,792棟(同4.5%減)・1,161億8,900万円(同1.2%減)。

 リフォーム・リニューアル事業は、住宅リフォームで期首受注残高が前期を上回っていたことに加え、受注も増加。また、オフィス・商業施設リニューアルにおいて、オフィス工事の大型案件の増加などにより増収となった。ゼグメント売上高163億5,100万円(同28.4%増)、営業利益800万円(前年同期:営業損失3億4,500万円)。期末の受注残高97億500万円(前年同期比0.2%増)。

 同日会見した同社代表取締役社長の市川俊英氏は「4~8月の受注は前年を上回った。9~10月も集客状況は悪くなく、商談、成約までの時間が延びる傾向にあるが、展示場、モデルハウスへの来場者数は増えている。今後は消費税10%に向け、年度末、来年前半にかけ、前向きなお客さまの動きが少しずつ出てくると考えている。マーケットはやや厳しい状況だが、住宅購入者にとっては悪い環境ではない。当社のオーダーメイド住宅に共感をいただくことで受注拡大を図っていく」などと述べた。

 なお、通期については、連結売上高2,520億円、営業利益35億円、経常利益37億円、純利益17億円を見込んでいる。新築受注棟数は4,300棟。


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