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建替計画延期等で、大阪のリーガロイヤルホテルの再開発から撤退/森トラスト

 森トラスト(株)は17日、(株)ロイヤルホテルとの間で締結中の資本業務提携契約を見直し、その一部を変更するとともに、リーガロイヤルホテル(大阪市北区)の土地(信託受益権)を、ロイヤルホテルへ譲渡する。

 2011年9月16日付で、ロイヤルホテルブランドの拡大・発展を目的として、同社の事業ノウハウを活用した経営体質強化や、リーガロイヤルホテル(大阪)の新ホテル建て替えを視野に入れた再開発事業に向けて、ロイヤルホテルとの間で資本業務提携契約を締結。同ホテルの土地(3万162.09平方メートル)の10分の9を取得していた。また、土地の共有者である関電不動産(株)およびロイヤルホテルと、「開発事業に関する覚書」を締結し、再開発に関する検討・協議を進めてきた。

 今回は、同資本業務提携を通じ、ロイヤルホテルの経営体質の強化や財務体質の改善が図られたほか、ロイヤルホテル側が訪日外国人客の増加によるホテル事業の収益機会の増加、建築コストの高止まりなどを踏まえ、2021年9月までの建替計画を35年11月に延期したこと等を踏まえて、「資本業務提携契約」の再開発事業に関する条項をなくし、「開発事業に関する覚書」について解消するもの。また、リーガロイヤルホテル(大阪)の底地のうち、森トラストが所有する共有持ち分全部を信託受益権としてロイヤルホテルに売り戻しする。譲渡価格は270億円(11年の取得価格は190億円)。

 なお、資本業務提携のうち、人材交流および営業に関する業務提携は継続していく。また、ロイヤルホテル普通株式1万9,175株(保有割合18.61%)の保有に変更はない。


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