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千葉・我孫子で1棟リノベ初弾物件。グループ6部門がデザイン競う/ポラスグループ

「ルピアージュ天王台」外観
オーソドックスな設えで人気を集めた「mama''sコーナーのある家」のモデルルーム

 ポラスグループの(株)中央住宅はこのほど、同社初の1棟リノベーション分譲マンション「ルピアージュ天王台」(千葉県我孫子市、総戸数24戸)を発売。19日にマスコミ向けの見学会を開いた。

 同物件はJR常磐線「天王台」駅より徒歩10分の戸建住宅街に立地する、元三井住友海上火災保険(株)の社員寮。1991年に竣工した鉄筋コンクリート造3階建てで、昨年6月に入札によって取得した。敷地面積は2,834.65平方メートル、住戸専有面積は全住戸89.99平方メートル、間取りは2LDK~4LDK。1期8戸の販売価格は2,690万~3,090万円。総事業費は約7億円。

 ポラスグループ各社のデザイン系部署が6パターンのモデルルームを設置。モデルルーム以外の住戸についてはスケルトン状態で販売し、購入者が6パターンの中から好みのテイストを選び、同社でリノベーションしてから引き渡す。

 モデルルームは、中央住宅マインドスクェア事業部女性チームが手掛けた「モダン和室のある家」、同事業部マンションディビジョンが設計した「mama'sコーナーのある家」、(株)ポラスのリフォームの「ホビーブースのある家」、(株)住宅資材センターリフォーム部の「カフェ・リビングの家」、ポラスグランテック(株)の「猫かわいがりの家」、(株)ポラス暮し科学研究所の「素材を味わう家」の6パターン。

 オーソドックスな設えを志向したデザインや、特徴を際立たせたプランなど、内容はさまざま。現在、来場者からは「モダン和室」「mama's」が人気だという。

 販売は好調で、14・15日の2日間で約60組が来場。即決も含めてすでに5戸が成約もしくは申し込みに至っている。残りの3戸についても検討客がおり、早期に完売が期待できるという。

 中央住宅取締役マインドスクェア事業部事業部長の金児正治氏は「もしも1月までに成約できない住戸があった場合には、来場者の人気1位、2位のプランをこちらであらかじめリノベーションして販売する。2016年の初夏をめどに東京・田無で総戸数50戸クラスのリノベマンションを販売する予定で、今回の初弾物件で得た知見を生かして展開していく」と語る。

 同社では今後、年間2プロジェクトをめどに1棟リノベーション分譲マンションを展開していく計画。


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