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東京・南青山で高価格帯のリノベ住戸/トータルエステート

LDKはオープンキッチンに変更し、床材はオーク材で仕上げた。ライティングや壁面装飾などにもこだわった
従前のLDK
和室から洋室にした居室は、家具の配置を意識し、収納スペースの位置を変更している

 (株)トータルエステート(横浜市中区、代表取締役社長:森川幸二氏)は、このほど竣工した「GSハイム南青山」(東京都港区、総戸数19戸)のリノベーション住戸を報道陣に公開した。

 「GSハイム南青山」は、1978年築、鉄筋コンクリート造地上6階建ての分譲マンション。東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅より徒歩約15分の南青山という人気の高いエリアで、閑静な住宅地に立地する。
 今回は、同物件の1住戸を不動産仲介会社を介して同社が買い取り、リノベーション工事を実施した。

 既存の間取りを生かしながら、表面材や設備は一新。独立型のキッチンをオープンタイプに変更すると同時に収納を追加したほか、洗濯機置き場を含めたユーティリティスペースをキッチン脇に新設した。浴室・洗面所は刷新し、スペースを拡大。また、玄関・廊下の形状を工夫し広い空間に変更した。リビング・ダイニングへの壁面装飾の追加やダウンライト化などによりデザイン性も向上させている。工費は約1,000万円。

 間取りは4LDK、専有面積110.12平方メートル。販売価格は9,990万円、坪当たり約300万円。現在、同エリアでのマンション売り出しを待っていた、高収入のミドル世代等から申し込みが入っている状況。

 同社は98年の設立。2003年よりリノベーションマンション「リノテックマンション」シリーズを販売開始し、東京・神奈川を中心とした首都圏で約6,500戸を供給してきた。第一次取得者層向けのファミリーマンションが中心で、平均販売価格は3,000万円強。最近は都心部の高級物件の取り扱いも増えているという。また、設計・施工会社も同社グループ内で行なっているため、効率的で迅速な事業展開が強み。

 同社では、今期、リノベマンション1,000戸の供給を目標としており、同社常務取締役の水野眞吾氏は「月80戸の仕入れを目標としている。社内体制の整備や金融機関との調整もできていることから、1棟リノベにも積極的に取り組んでいきたい」と述べた。


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