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大阪の超高層マンションで新型燃料電池を導入/積水ハウス、大阪ガス

 積水ハウス(株)は24日、同社が事業主として開発している超高層マンション「(仮称)グランドメゾン大淀南タワー」(大阪市北区、店舗8戸・住戸298戸)と「(仮称)グランドメゾン内久宝寺タワー」(大阪市中央区、総戸数245戸)の全戸に、新型燃料電池を中心とした次世代エネルギーシステムを導入すると発表した。

 集合住宅では、1住戸当たりの屋根面積が小さいため、太陽光発電システムの導入による大幅なCO2排出量の削減が難しかったが、今回取り入れる新型燃料電池は、発電ユニットと熱源基によって構成することで、小型化と耐風性能の向上に成功。マンションのバルコニーへの設置が可能となった。
 
 また、従来の燃料電池では、電力消費量の少ない家庭ではその発電能力を活用できないケースも見られたが、新型燃料電池は家庭での消費電力量にかかわらず常時、高効率な定格出力運転を行なうことで、CO2削減に寄与。従来マンションと比較して約25%の一次エネルギー消費削減を実現する。さらに余剰電力を大阪ガスに売電することができる。
 
 なお、同システムは国土交通省「平成27年度 第2回サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」として採択されている。


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