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広尾の築43年の賃貸マンション1棟リノベ/リビタ

1住戸をコモンキッチンとして共用スペースに改修。入居者は自由に利用することができる
居室はシンプルに仕上げ、入居者が空間を自由に使えるようにした
外観の一部にも“パイプ”を配してアクセントにしている

 (株)リビタは、1棟リノベーションの賃貸マンション「PIPE(パイプ)」(東京都渋谷区、住居45戸・店舗1区画)を竣工。8日、報道陣に公開した。

 延床面積2,209.25平方メートル。鉄筋コンクリート造地上9階建て。東京メトロ日比谷線「広尾」駅徒歩5分に立地する。興和地所(株)が保有する1973年築の賃貸マンションをリビタが借り上げし、リノベーションした。

 ヒトとヒトやまち、コトがつながることで豊かなライフスタイルを提供することをコンセプトに、「届ける」「つなぐ」「間を取り持つ」といったニュアンスを含む「パイプ」を物件名とした。共用部の壁の各所にパイプを配して、物件のアクセントにもしている。

 7階の1住戸をコモンキッチン、屋上をルーフテラスとして共用スペースに改修。入居者に同スペースを活用してもらうことでコミュニティ形成を促す。同社が運営するシェア型賃貸住宅(シェアハウス)「シェアプレイス」の元入居者から、「パートナーや家族と住めるコミュニティ型の賃貸住宅はないか」との問い合わせを多く受けていることから、同物件はそうした需要を取り込んでいく。

 専有部はスケルトン化した上で、設備を一新。シンプルな内装のほか、可動式収納の設置など、入居者が自由に空間をレイアウトできるようにしている。2階の6戸はSOHO利用も可能とした。
 なお、耐震補強工事はリノベーション前に興和地所側で実施している。

 間取りはワンルーム、1DK、1LDK。専有面積は23.52~53.16平方メートル。家賃は11万4,000~19万2,000円で、周辺の新築物件よりやや低い設定。1月中旬から入居者募集を開始しており、単身者を中心に7割が決まっている状況。同社シェアハウスからの転居者もいるという。


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