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リフォーム売上高2,000億円に向けて基盤整備/積水ハウス

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 積水ハウス(株)は11日、都内で2016年1月期決算説明会を開き、代表取締役社長兼COOの阿部俊則氏らが、17年1月期(16年度)以降の事業計画などについて説明した。同社の1月期決算概要については11日のニュースを参照。

 主力の請負型ビジネスでは、ネット・ゼロ・エネルギーハウス仕様「グリーンファースト ゼロ」を拡販していく。20年度の全受注におけるグリーンファースト ゼロの採用率目標を80%に設定。15年度の71%からの上積みを目指す。
 また、1棟単価上昇への取り組みとして、4月に鉄骨戸建住宅のハイエンドモデル「イズシリーズ」、木造戸建住宅「シャーウッド」の投入する計画も明らかにした。

 ストック型ビジネスでは、将来のリフォーム売上高拡大に向けた基盤を整備する。積水ハウスの施工戸建てのリフォームを扱う積水ハウスリフォーム(株)を、積水ハウスリフォーム東日本(株)、積水ハウスリフォーム中日本(株)、積水ハウスリフォーム西日本(株)の3社に分割。小回りのきく体制にし、同社OB顧客へのリレーション活動を強化すると共に、施工単価1,000万円以上の生活提案型リノベーションの需要を取り込んでいく。
 同社施工の賃貸住宅のリフォームを手掛けている積和不動産グループ7社では、賃貸オーナーに向けた提案を強化。物件の付加価値向上を図っていく。また、一般の在来工法向けのリフォームを展開する積和建設グループ19社では、新たにリフォームブランド「リ・クエスト」を立ち上げた。
 これらの取り組みにより、16年度のリフォーム売上高はグループ全体で1,460億円を計画。「将来的には積水ハウスリフォームが1,000億円、積和不動産グループと積和建設グループがそれぞれ500億円と、合わせて2,000億円を目標としていく」(阿部氏)。


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