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学生寮開発に参入。初弾は川崎・武蔵小杉/伊藤忠都市開発

「CREVIA WILL 武蔵小杉」外観イメージ

 伊藤忠都市開発(株)は、学生専用住宅開発事業へ参入する。開発メニューの拡充により、事業用地の売却・活用の相談に対する対応力強化を図るのが狙い。

 学生専用住宅は、地方から都市部へ流入する学生と外国人留学生が対象。現在の学生寮の市場ストックは築年数が古いものが多く、学生生活を過ごす「住まい」としての顧客の満足を満たす機能・設備を備えた施設が少ないため、同事業は潜在ニーズが見込める分野と判断、参入を決定した。

 学生専用住宅のブランド名は「CREVIA WILL(クレヴィアウィル)」。「WILL」は“未来”“意志”を意味し、学生同士が国籍・年齢・大学を超えて交流し、互いを高めながら成長する「住まい」を標榜する。既存学生寮の学生へのヒアリングや地方の受験生を持つ親世代および子供と離れて暮らす親世代へのアンケートでニーズを把握。また大学や企業が求める学生生活を送る住まい像も探り、「安全・安心」「健康」「成長」を基軸とした「コミュニケーション力と国際性育む住まい」をコンセプトに開発していく方針。

 第1号として「CREVIA WILL 武蔵小杉」(川崎市中原区、総戸数390戸)を開発する。
 JR横須賀線・湘南新宿ライン「武蔵小杉」駅より徒歩12分、東急東横線・東急目黒線「元住吉」駅より徒歩13分。鉄筋コンクリート造地上7階建て。1階に朝食・夕食を提供する「カフェテリア」や語らいの場となる「ラウンジ」「テラス」等を設置。2~7階は居室とし、各階には約77平方メートルの「キッチン付リビングスペース」を配置する。

 フロア別セキュリティや24時間有人管理、また各個人の入退館時間をデータベースにて管理するシステムを導入するほか、専門医による電話健康相談も受け付ける。また、館内フリーのWi-Fiを導入し、自習やグループワークに使えるマルチルームや、数種類のトレーニングマシーンを設置しているジムスペースも用意する。

 専有面積は11.51~12.0平方メートル。竣工は2017年2月、入居開始は同年3月、入居申し込みを16年6月から受け付ける予定。


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