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「日本橋再生計画」で地域コミュニティ拠点「福徳の森」を森開き/三井不動産

「福徳神社」「福徳の森」平面図

 三井不動産(株)は8日、「(仮称)日本橋本町二丁目特定街区開発計画」において、2015年1月より開発中の「福徳の森」(東京都中央区)を9月28日に森開きすると発表した。

 敷地面積1,234.54平方メートル。日本の代表的な雑木林を再現したエリアと名所景観を再現したエリアで構成し、日本の山野草50種類以上を植樹することで、日本の自然の雰囲気を現出しつつ四季の賑わいを表現する。

 日本橋は江戸時代から、老舗の商店や企業、住民など地域コミュニティの「人」が中心となって江戸文化の発信を担ってきた。「福徳の森」は、そうした日本橋のアイデンティティをベースに、14年に再興した「福徳神社」と連続した1,000平方メートル超の広場空間として人々に憩いの場を提供。人々が集い、交流し、地域コミュニティを新たに創出・発信していく拠点を目指して、周辺の住民や団体、企業などに開かれたイベントスペースとしても機能する。さらに、日本橋の歴史と文化の情報発信も担う飲食店「芽吹茶屋」も新たにオープンする。

 また、多くの製薬企業が拠点を構える「くすりのまち」である日本橋の歴史を象徴する「薬祖神社」も、昭和薬貿ビル屋上から「福徳の森」敷地内に移転する予定。

 森開きを記念して9月28日から10月9日まで、「人」を通して日本橋の魅力に触れてもらう「日本橋熈代(きだい)祭」を開催する。日本橋の老舗飲食店によるオリジナル弁当の販売や、伝統技能実演家によるパフォーマンスやさまざまな伝統芸能を体験できるワークショップなどを実施する予定。


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