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茨城・つくばの分譲地で各家庭の蓄電池連携したVPPの実証試験/積水化学工業

「タウン・エネルギー・マネジメントシステム(TEMS)」イメージ図

 積水化学工業(株) 住宅カンパニーは、茨城セキスイハイム(株)が販売した分譲地「スマートハイムシティ研究学園」(茨城県つくば市)で、太陽光発電システムの発電電力を高効率に活用することを目的とした「バーチャルパワープラント」(以下、VPP)の実証試験を実施する。

 経済産業省「バーチャルパワープラント構築事業費補助金」事業に採択された同社実証の取り組みの一環として実施するもの。実施期間は、2016年10月から18年9月の2年間。VPPの構築と運用に向け、居住者および東京電力パワーグリッド(株)の協力を得て、各家庭の蓄電池を連携させ各種実証データを取得する。

 エネルギー自給自足型スマートハイム(大容量PV+蓄電池+HEMS搭載)20棟と、積水化学つくば事業所の電力需給をTEMS(タウン・エネルギー・マネジメント・システム)で統合・制御。既存配電網を使用して実証試験地全体の電力利用状況に合わせ、20棟に設置した蓄電池を用い、住宅間、住宅と事業所間で電力をシェアする。

 これらにより、「電力シェア(スマートハイム住宅間および同住宅と事業所間)における発電電力の活用度」「蓄電池からの電力逆潮流による配電網への影響度」「VPPによるスマートハイム所有者へのメリット創出策の探索」などを検証していく。


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