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「日本一質の高い管理会社」を目指す/長谷工コミュニティ・三田部社長が抱負

「管理会社の地位向上のためにも管理の質を上げ、ユーザーからの信頼を得ていくことを第一とし、『日本一質の高い管理会社』を目指す」と抱負を述べた三田部社長

 4月1日付で(株)長谷工コミュニティの社長に就任した三田部 芳信氏が28日、専門誌記者と会見。今後の事業展開等について語った。

 三田部社長は、「マンション管理業界は、まだまだ社会的な地位や認知度が高いとは言えない。地位向上のためにも管理の質を上げ、ユーザーからの信頼を得ていくことを第一としたい。『日本一質の高い管理会社』を目指す」と抱負を述べた。

 また同氏は、「長谷工グループはマンションに特化したグループ。施工・販売・管理などをワンストップで提供できる『グループ力』が強み」と強調。大規模修繕工事は(株)長谷工リフォームとタッグを組んで高経年マンションの長寿命化を図り、(株)長谷工シニアホールディングスの高齢者向けサービスを共有することで入居者の高齢化に対応、管理組合が行なう印刷業務や機器関係のリースは(株)長谷工システムズが請け負うなど、グループ力を駆使して居住者へのサポートを強化していくとした。

 新規事業の展開については、駐車場事業を開始した旨に言及。「現在、管理組合の一番の困り事が『駐車場の空きスペース』の問題。空いたスペースを当社が一括で借り、協力会社が月極め駐車場として運営を開始した。まだ都心の2物件のみだが、運営ノウハウを蓄積して、問題を抱えるマンションに普及させていく」(同氏)とした。さらに、12月半ばにレンタルオフィス事業をスタートさせる旨にも言及し「いくつかの事業を並行して行なうことで、収益の8割を占めるマンション管理委託費以外のプラスアルファの収益を生み出していく」(同氏)との方針を打ち出した。

 社会的な問題となっている「民泊」については、「現在のところ、トラブルの報告を受けたのは関西の1物件のみ。しかし、今後はトラブル事例が増えることが予想されるため、早急に対応策を考えたい。基本的に、当社単体というよりは、(一社)マンション管理業協会の見解に沿った対応をしていく」(同氏)とした。


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