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世界の商業用不動産投資額、前年同期比5%減の1,630億ドル/JLL調査

 ジョーンズ ラング ラサール(株)(JLL)は18日、2016年第3四半期「世界の不動産投資額」に関する分析レポート(速報)を発表した。

 当期の世界の商業要不動産投資額は1,630億ドル(前年同期比5%減)、1~9月の投資額は4,540億ドル(同8%減)となった。

 地域別投資額を見ると、アメリカ大陸の投資額は、投資活動の回復により780億ドル(同2%増)、アジア太平洋地域は中国市場の活発化で320億ドル(同3%増)となったが、EMEAはロンドン市場の減速により530億ドル(同16%減)と落ち込んだ。

 日本は78億ドル(同13%減)、円建てでは8,870億円(同19%減)に。売り物件の供給減少や、売買当事者の希望価格の乖離により取引に至らないケースが散見され、この結果に。同社リサーチ事業部長の赤城威志氏は、「投資需要自体は極めて高い状態にあるものの、物件の市場供給が限定的な状況が続いている」と指摘し、日本における通年の不動産投資額は3兆5,000億~3兆7,000億程度を見込んでいる。

 なお、通年の世界商業用不動産投資額は6,100億~6,300億ドルと予測している。


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