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「マンションいい話コンテスト」806作品からグランプリを選出/マンション管理業協会

「課題解決に向けた取り組みや成功事例を共有し、居住者一人ひとりが、より良いマンションライフや管理組合運営に対して関心を持ち、行動に移すきっかけづくりになればと考えている」などと話す、山根理事長
受賞者6名が記念撮影を行なった

 (一社)マンション管理業協会は9日、「マン活トレンド発表会2016」を開催した。

 各マンションでの課題解決に向けた管理組合活動を支援するとともに、マンション活動における成功事例やノウハウ等のナレッジを共有。全国のマンションにおける共通のテーマや、今後増大することが予想されるマンションの課題解決に向けた環境整備を図ることが目的。

 第1部では、昨年に引き続き「マンションいい話コンテスト2016」の表彰式を実施。全国806通の応募作品の中から、グランプリ、準グランプリ(各1点)、特別賞(4点)を発表した。

 グランプリ(賞金50万円)を受賞したのは、「あるマンション理事会の情景」。マンション内の認知症高齢者との関わり方をテーマにしたもので、認知症を前向きに理解し、排除するのではなく、誰にでも起こり得ることと受け入れる姿勢を持つことでコミュニティ醸成につなげる成功事例として評価された。

 挨拶に立った山根弘美理事長は、「このコンテストは、マンション内で起こるさまざまな課題解決に向けた取り組みや成功事例を取り上げるもの。そのノウハウを共有し、居住者一人ひとりが、より良いマンションライフや管理組合運営に対して関心を持ち、管理組合主催の会合や行事への参加など、行動に移すきっかけづくりになればと考えている」などと話した。
 
 第2部では、横浜市立大学の齊藤広子教授が、最近のマンション活動における成功事例を紹介。第3部では、(株)ケアワーク弥生取締役の飯塚裕久氏が「認知症」をテーマにしたセミナーを実施し、マンションにおける認知症高齢者への対応等について講演した。

 なお、グランプリ作品を含めた受賞作は、同協会が運営するマンションライフ総合支援サイト「マンションのWa」で公開している。


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