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区分マンションリノベが好調。今年度100戸超販売目指す/東急リバブル

リノベーションに向けスケルトンに戻された住戸。横引き管の全交換ののち、二重床・二重天井で間取りをくみ上げていく(現在販売中の「日生住宅目黒マンション」(東京都目黒区)1972年築、専有面積約80平方メートルの3LDK。価格は5
980万円)

 東急リバブル(株)は、「リディアス」ブランドで展開している区分マンションのリノベーション事業を強化する。

 2015年4月に開始した同事業は、同社が仕入れた既存区分マンションをリノベーションして販売するもの。スケルトン状態まで戻して給排水の横引き管の交換、間取りや水回りの一新など、フルリノベーションするのが原則。工期に余裕がある物件はカラーセレクトなども導入する。同社とジャパンホームシールド(株)の合弁会社であるファーストインスペクションサービス(株)が点検・検査、完成後の検査を行ない、東急リバブルが売り主として、2年間のアフターサービス保証を付与する。

 物件仕入れは、同社の仲介店舗と(株)東急コミュニティーの管理員からの情報などがメイン。現在、仕入れから引き渡しまでの期間は80日前後と、当初予定(約150日)よりかなり短期間で実現。解体段階へ販売開始時期を前倒しし、販売物件数を確保している。相続・空き家など、短期間での処分を求めるユーザーや、残置物の処理も同時に依頼したいユーザーなどからの仕入れに加え、室内の劣化が激しくそのままだと売却が難しい物件オーナーへも提案している。

 同事業は、東急沿線を中心とした城南・城西エリアから開始したが、城北・城東・千葉エリアでも引き合いが増えているため、エリアを拡大している。統一ブランド導入前の前年度は70戸を販売しているが、今年度は100戸超を目標に仕入れを強化していく。


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