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「価格競争に陥ることなく、顧客目線のサービスを」/マンション管理業協会

「価格競争に陥ることなく、顧客目線に立ったサービスを生み出す『新マンション標準管理委託契約書』の改正がいま切に求められている」と話す山根理事長

 (一社)マンション管理業協会は18日、第一ホテル東京(東京都港区)にて新年賀詞交歓会を開催。協会関係者、国会議員など多数の来賓が参加した。

 冒頭挨拶した同協会会長の山根弘美氏は、「防災力」について言及。「昨年3月の『マンション標準管理規約』の改正では、管理組合が地震保険契約を締結することを承認すると明記された。また、『マンションの管理の適正化指針』では、マンションコミュニティ形成への積極的な取り組みが望ましいと位置付けられ、災害への対応、マンションの防災力強化の面からも、今回の改正は大変満足のいく結果だった」と感想を述べた。

 「高齢化」については、「前々から課題となっている『建物』と『入居者』の2つの老いもさることながら、昨今、特に『現場スタッフの高齢化』も顕在化している」と問題点を指摘。また、8年後には認知症高齢者が700万人超となる予測に基づき、「管理員による見守りなど、マンションならではの強みが生かせるかもしれない」と期待を込めた。

 また、「マンション適正化法から15年経過し、管理組合や入居者のニーズは大きく変化している」とした上で、「価格競争に陥ることなく、新たな時代の要請に応える、顧客目線に立ったサービス項目の明確化、専門性の確立、健全な品質競争を生み出す『新マンション標準管理委託契約書』の改正がいま切に求められている」と話した。


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