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住宅ローン借り入れ可能額の目安が分かるサービス開始/MFS

左から(株)インベスターズクラウド執行役員スマリノ本部本部長の森山正隆氏、(株)MFS代表取締役CEOの中山田 明氏、(株)ネクスト執行役員HOME’S事業本部 新UX開発部長の伊東祐司氏

 住宅ローンコンサルサービスを提供する(株)MFSは25日、年収の何倍まで住宅ローンを借り入れできるかを示す日本初のローン返済能力(信用力)を客観的に測る基準「モゲスコア」(http://www.mogescore.jp)を開始する。

 「モゲスコア」は、年収や業務内容、勤続年数、家族構成など、安定性を判断する10項目よってユーザーの住宅ローン返済能力を測定し、住宅ローン借り入れ条件を判定する無料サービス。スコアを算出すると同時に、信用力に応じた適用金利の目安も提示する。
 開発にあたっては、金融機関の審査基準と整合するよう、MFSが過去に借り換えコンサルティングを実施した顧客の実際の申し込み内容と審査結果データを用いてクレジットスコアの調整を行なった。

 ローンを組んで住宅を購入する際、物件を選んだ後に金融機関に住宅ローンを申し込み、審査を受けて借り入れるのが一般的だが、借り入れ可能額が分からないため、物件購入予算が立てづらいなどの問題があった。
 顧客は「モゲスコア」を取得することにより、金融機関に申し込みをする前に、住宅ローンの借り入れ条件が想定でき、住宅購入に関する正確な予算づくりが可能。また、年収や勤続年数などの入力内容を変更することで、「モゲスコア」の変化が確認できるため、転職前と後でどちらがより有利な条件で借りられるかなど、対応策を検討することができる。

 今後は、(株)ネクストと業務提携し、「モゲスコア」のシステムとネクストが運営する不動産・住宅情報サイト「HOME’S」がAPI連携を行ない、ユーザーがモゲスコアを取得できるサービスを2017年3月から開始する。

 さらに、リノベーション物件のコンサルなどを行なう(株)インベスターズクラウド(東京都港区、代表取締役:古木大咲氏)とも業務提携し、17年3月より、住宅ローン選びとリノベーション物件選びの両方ができるワンストップサービスも展開する予定。

 会見でMFS代表取締役CEOの中山田 明氏は「家を探してからローンを組むという流れではなく、信用力を事前に知ることで効率的に家を探しができるようにプロセスを変えていきたい」などと述べた。


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