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建築家・隈 研吾氏迎え新春経済講演会/ナイス

話題の隈研吾氏の講演とあって、1

 ナイス(株)は27日、グランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)で、2017年新春経済講演会を開催。同社のパートナー会に加盟する工務店関係者を中心に、1,600名余が参加した。

 今回は、20年の東京オリンピック・パラリンピック会場となる新国立競技場の設計を手掛け、同社が宮城県南三陸町で進める「伊里前福幸商店街」の共同設計も手掛けた建築家の隈 研吾氏が「木の時代」をテーマに講演した。

 隈氏は、「工業化、高度経済成長下では、同じものをたくさん作れるコンクリートは合っていた。だが、冷たい感じがするし、100年以上持たせるのは大変だ。いくら鉄とコンクリートで作っても、自然の前では無力であることが、東日本大震災でも証明された。21世紀は、人にやさしく、ぬくもり、豊かさを感じる“木の時代”だ。手直しが簡単で、環境にやさしく、技術の進歩で都市の中でも安く使えるようになった。20年に向け、木のやさしさ、木の豊かさをアピールしていきたい。日本一の木のネットワークを持つナイスさんは、そのリーダーシップになってほしい」などと語った。

 続いて、ナイス代表取締役社長の平田 恒一郎氏が、同社の今後の取り組みについて解説。今年も、全国約900万戸の耐震性に不安のある住宅の耐震性向上に向けた取り組みを推進。長期優良住宅を超える耐震性を持つ「パワーホーム」は、耐震性に次ぐ付加価値としてゼロエネルギー住宅仕様をパッケージ化し取引工務店を通じ拡販するほか、「スマートウェルネス住宅宣言」により、健康を新たな付加価値としてアピールしていく方針を打ち出した。


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